テラさん

久しぶりに図書館に行ってみた。しかも初めて隣区の図書館へ。

そこで『トキワ荘青春日記』という本を読んだ。藤子A不二雄がトキワ荘に住んでいた二十歳から二十六歳までの日記を抜粋した本。『まんが道』も読んだけど、このトキワ荘での漫画家たちの生活は、裕福ではないけれど、夢と希望にあふれ、とても楽しそうで憧れる。

このマンガ家集団のなかに寺田ヒロオという漫画家がいた。トキワ荘の最古参で、あとから入ってくる藤子不二雄(藤本弘、安孫子素雄)、森安なおや、鈴木伸一、石森章太郎、赤塚不二雄、たちから“テラさん”という愛称で兄貴のように慕われた人。


別の本では“象のように優しくて大きな存在”と評されていたが、とにかくトキワ荘に出入りするマンガ家でテラさんの世話にならなかったヤツはいないらしく、引越しのことから食事などの生活面、果ては家賃や連載の穴埋めまで、ありとあらゆる後輩の面倒を見てきたらしい。もちろん自分の仕事・生活はキッチリ守りながら。

テラさんのマンガは読んだことがないし、ましてや本人にもあったことがないけど、こんな人間的な包容力があり、仕事にも生活にも非常に誠実で後輩の面倒見がいい、こういう先輩と出会いたいなぁと思い、またそういう人になりたいとも思う。

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