エフォートレス思考
エッセンシャル思考が面白かったのでこちらも読んでみた。
effort(努力)less(少ない)
労力を抑える考え方
頑張りすぎない
時間やリソースを効率的、効果的に使う
最小限のやりかたで十分な成果
エフォートレスな精神
・努力と成果は一致しない
・辛いを楽しいに変える発想
・不要な思考をはぶき問題に集中する
・休みで脳をリセット
・この瞬間に集中する
エフォートレスな行動
・ゴールを明確にする
・最初の一歩のハードルを下げる
・手順をシンプルに
・早く小さく失敗をする
・急ぐ慌てるより、ゆっくりのほうが早い
エフォートレスのしくみ化
・原理原則を知識として身につける
・シンプルに伝える
・自動化する
・不信はコスト
・問題が起こる前に解決
———-
利益率がマイナスの努力を続けるか
リズム、メリハリに合わせて力を入れ、抜く
頑張り続けない、続かない
ビックロックの法則
何をやるか:エッセンシャル思考
どのように:エフォート思考
リソースは有限
重要なことを決め、簡単な方法を見つける
思考:余計なことを省き、ゆとりのある状態
行動:効率のいい方法で、最高の成果
仕組:行動を自動化し、自然に成果がでる
いちばん大事なことを、いちばん簡単にする
シンプルにやれば間違えることはない
大事なのは考えすぎないこと
脳は恐怖や怒りなど「感情価」の高いものを優先する
強い感情は脳のリソースをムダにする
講義の動画作成の依頼
>きちんと作るのは労力が高い
>目的は授業に出られない一人の学生のためだった
>授業風景をそのままスマホで収録で解決
困難だと感じるのは、簡単なやり方を見つけていないから
他人からみて「何かを成しとげた人」は頑張っているように見える
本人は楽しんでやっているだけ(辛い苦しい < 楽しい好き)
頑張るとは
かたくなに張る、固い意志、高い負荷
頑張りすぎの弊害
・余裕がない
・肉体、精神が疲れる
・ほかの選択肢を考えられない
頑張ったら十分に休む
頑張ることが目的にならないように注意
(目標や要件を満たすことが目的)
今思いついたやり方よりももっと簡単な方法はないか?
不要なプリンターの処分
>集荷の予約や処理費などの手間
>見ず知らずの人に無料でプリンターを引き取ってもらった
チケットシステム
>他社と同じようなシステムは高価
>自社が認めればシンプルでもそれがチケットになる
前提を疑い別の角度から考える
誰もが気づいていない簡単な問題を見つけ、それを解決することでビジネスになる
重要なことを、楽しくてワクワクするやり方で
工夫する
楽しいこととつなげる
何をしたら楽しいかを考える
遅行指標より即行指標
すぐに結果がわかる仕組み
わかりやすい報酬を結びつける
大量の着信とメールへの返信
>風呂に入りながらやる
イベントのレースでなかなか勝てない
>スピードではなく好きなデザインで勝負、負けても楽しくなった
楽しいことリストを作っておく
気分や状況に合わせて組み合わせる
不満
不満をいうのは簡単
不満をぶちまけるのは一種の快感
しかし、不満を口にし見聞きするうちに不満が増幅する
不平不満は価値のものの典型
頭のなかに置かずに捨てる、手放す
感謝
不足だと感じる思考から充足した思考へ
感謝はネガティブな感情を弱めポジティブになる
視野が広がる、創造性が高まる、社会性が増す
ひとつ不満を言ったら、ひとつ感謝する
よかった探し
新しい習慣のコツ
既存の行動に新しい習慣を組み合わせる
優しくされるのは気持ちがいい
気持ちがいいから何度も同じ話をしてしまう
相手が疲れてしまう
怒りや不満を、感謝と思いやりに変える
自分自身を解放する革命的な変化
休むことでパフォーマンスが回復する
リズムとして周期的に組み入れる
質の高い睡眠をとる
昼寝で補う
ダリの鍵を使った睡眠
眠りと覚醒のあいだに起こる感覚を得る
見えていることと観察の違い
目の前のことに集中することは難しい
つい余計なことや別のことを考えてしまう
ノイズを無視して重要なことにフォーカスする
相手を明晰に見る
人と一緒にいても相手を見つめることができない
心を落ち着けて、相手に向き合い、耳を傾ける
相手のなかにある答えに耳を傾ける
引き出したり導こうとしない
正しい努力でもあるポイントからは結果が出にくくなる
右肩上がりの直線ではない
曖昧なゴールは仕事を困難にする
明確なゴールがなければ延々と作業を続けるか、途中であきらめるしかない
コストとリターンが逆転する手前が「完成」
完成したら終わりにする、それ以上手を加えない
明確なゴールがあればスタートもしやすい
何から始めたら良いかがわかる
死ぬまでに完了したいミッション(人生の目的)は何か
まず一歩踏み出す
Netflixのサービスのスタートは「1枚のCDを自分宛に送ること」だった
きっかけはレンタルビデオを無くて罰金を払ったこと
将来はネットで動画も見られることを予見
壮大な開発プロセスが考えられるが、まずは郵送のDVDレンタルをスタート
その前に試しに自分宛にCDを送付して無事届くことを確認した
大きなビジョンにつながる目の前のタスク
はじめの一歩を明確に決める、探す、気づく
小さすぎて見落とすほどのステップに気づき、それを実行することで動き出す
>部屋を片付けるための最初のステップはメジャーを手に入れることだった
いますぐ捨てる(行動する)ことでより断捨離できる
実用最小限の商品(MVP : Minimum Viable Product)
Airbnbの最初のウェブサイトはアパートの写真を数枚載せただけ
すぐに3人の顧客から申し込みがあり検証実証できた
「今」と体験される時間は「2.5秒」
2.5秒あれば行動できる
無為に過ごすのも簡単
どちらにしても積み重ねたものが未来につながる
どんな小さなステップもゼロよりは煩雑
煩雑だと人は行動しない
いかにステップを削れるか
本当に必要なステップは何か
不要なステップは丸ごと取り除く
考えすぎて、難しく複雑にしていないか
常に最低限をめざす
余計なものを付け加えたい誘惑に打ち勝つ
余計なモノはお互いに邪魔になる
いまある複雑なものから引き算するより
ゼロから必要最低限のものだけ足す
ゴールまでのステップは少ないほど良い
やらないことを増やす
やることをシンプルにする
少ないコードを機能で実現できるならそうすべき
必要なステップにだけ集中する
天才は気づかれていない単純なものを利用して成功する
よい失敗を積み重ねる
修理、修正、変更、再設計をすばやく行う
たくさん経験する
そのなかから重要なことを学び
最短で成長できる
なんでも最初は醜いもの
ぎこちなく、不恰好で、脆弱で不完全
失敗なくして学びはない
なるべく安く失敗する
製品のリリースが恥ずかしくないのは遅すぎる証拠
もっと早くリリースできる、すべき
一定の持続可能なペース
これをゴールまで続ける
ペースを乱すと結果的に遅くなる
下限と上限を決める
実行可能な下限でスタートし、上限以上に無理をしない
累積的な成果
繰り返される
持続可能
原理原則を学ぶ
広範な問題に応用できる
方法が百万とあっても原理はわずか
原理を把握すれば方法を正しく選べる
原理を無視して方法を選ぶと困難に陥る
世界の原理は鏡像作用
自分の行動が返ってくる
作用反作用の法則
猫の尾をつかめば引っかかれる
自分が接したように、相手も接する
知識を「意味の木」(セマンティックツリー)で考える
土台となる原理を理解しておくと、付随する知識は得やすくなる
有用な知識は、自分の専門分野の外側からやってくる
読書の成果を上げる
古典ほどこれから先も有用である可能性が高い(リンディ効果)
こころから没頭して読む
本から学んだことをまとめる
みんながやっていることをそこそこ上手になるより
誰もやっていないことをそこそこ上手くなるほうがいい
他人にとって難しいが、自分には簡単なこと
自分だけのユニークな知識を創造する
「自分だけが知っている」は大きなレバレッジ
すべてを教えようとすると、何も教えられない
重要なメッセージを明確にし、単純化して伝える
人の記憶力は優れているが、常に使える領域(ワーキングメモリ)は少ない
どんなに頭のいい人もうっかり忘れ物をしたりする
記憶に負荷をかけない良い方法=チェックリスト
毎年旅行の予定を立てることが大変
ロッジを購入(意思決定のプロセスを省く)
定番の旅行先になり子や孫の代まで楽しめる
信頼
お互いに信頼できることでコストを減らせる
信頼関係を構築する
信頼に必要なもの
・誠実さ
・知性
・自発性
人の採用はエフォートレスな成果を生み出すひとつ
信頼度が低い
・たがいの要求が不明確
・目標が食い違う
・誰が何をしてるのかわからない
・ルールがあいまい
・成功の基準がはっきりしない
・優先順位が不明確
・インセンティブが一貫しない
信頼度の高い契約
結果:どのような結果を望んでいるのか
役割:誰が何をするのか
ルール:最低限達成すべき基準はなにか
リソース:どのような人、お金、ツールが必要で利用可能か
評価:進捗をどのように評価し、報酬につなげるか
30秒かかる手間を延々と続けるか
2分かけてこの手間を改善するか
30秒我慢して続けていることが多い
ミスを未然に防ぐ
1度の確認だけでなく、もう1度確認する
最初にミスをすると連鎖して大きな負の結果になる
やらないこと、できないことを決める(明確にする)