ポバティー・サファリ

イギリス最下層の怒り

どうして貧困から抜け出せない人々が存在するのか、という問いをする人は、貧困を外側からみ、わかりやすい答えがほしいだけ
サファリで野生動物を安全な距離から眺めたあと、窓を閉じて忘れてしまうのと同じ

貧しい人としての話は聞くが、政治的なことを話すと離れていく

自分の意見を聞いてもらうためには体裁が必要

暴力行為には、プライド、沽券、生き残りがかかっている
相手にダメージを与えるだけでなく、パフォーマンスとしての機能もある
プライドと虚勢は生存本能の現れ

自分は頭が悪い、という思い込みは、破壊、反抗、暴力として態度に現れる
刃向かう行動は、自分の恐怖心、無力感、弱さの露見から逃れるため

喧嘩は、自分に有利な場所を選び、家族や学校や会社に迷惑をかけるといった心配事がない、失うものがないほうが優位で、喧嘩に負けたり、引き下がることで面目を失うことが一番怖い

有罪になった人が、公正に法が適用されたと考えることはめったにない
大抵の人は、駐車違反やスピード違反などで腹を立てるとおり、ごくありきたりの法的責任さえ受け入れられない、自分は例外だとする理由があり罪を認めない

高層マンションは、縦に高く積み上げるという考え、それが崩れたらどこに行けばいいのか
住宅の質には階級間の隔たりがある

高級芸術と社会的ニーズの融合した建物だが、完成形として見えるのは遠くから見たときだけ
住民が求めるものと建てる側の想定が乖離している
家計に余裕のない家庭が、大きなストレスのもとで暮らしを強いられることで、身体、心理、感情に影響する
こうしたコミュニティの需要に応える産業、酒屋、パブ、賭け屋など一見無害に見える活動が悪習になり悪循環を生む

貧乏人にも中流階級にもお互いに思い込みを持っている、思い込みは結論を導き行動につながる、正しくても間違っていても、そして政治や社会的仕組みに影響する

地元住民の関心と中流階級の望みがぶつかると、勝つのはいつも中流だ

労働者階級の場合、ストレスが健康や態度、価値観に大きく影響をあたえる

味方であり、支えられていて、話を聞いてもらえ、理解してもらえている、と感じる→信頼、安心感

依存症の特徴:真実を矮小化し、行動を先延ばしする

パイプが近づいてきて、僕はうろたえた、いままた一線を越えようとしている、友達にはびびっていると悟られたくないからしきりに酒を飲んだ、でも恐ろしくて仕方なかった、恐ろしかったのは自分の無力感、本当はやりたくなくても断れないとわかっていた、一度でやめられないことも
ほとんどの人がハードドラッグにこうして出会うのだ、仲間からのプレッシャーと単なる好奇心から一度だけと

ジェントリフィケーション:再開発による高級化

産業衰退→社会問題→取り組む機関→巨大構造→巨大構造が問題に→政府に従属
社会的剥奪と不利益

異なる文化で育った者が、その文化を理解することは難しく対立する、自分の文化に引きこもるほうが楽

貧困は逃れようと最善を尽くしても呑み込まれてしまう流砂、もがくほど沈む
当事者でない者にとっては、憶測と不正確な結論しか出せない
問題を抱える者と、それを解決しようとするよそ者

社会的剥奪が子どもの虐待を招いている
虐待を受けている子供に同情するが、その子が法律を犯すとみんなの態度は一変する

自分の問題をおおやけにしたことで、人生を自分で引き受けられるようになった

貧困は競合する政治チームの間で行われるゲーム、責任は政治ではなくほかの誰か、「貧困を作り出して利益を得ている外部の集団」のせいにする
別の政治チームはこうした事実を武器にまた攻撃する
貧困には手っ取り早い解決策はない、どこかの1集団のせいでもなく、個人だけの問題でもない

環境が自分たちをつくり、自分たちも環境をつくる
体制のせいにしがちな問題の多くは、ある程度は自分たちが作り出したもの

あらゆる悪習慣にはルーティンがある、ルーティンから外れると不安と動揺、ストレスが生まれる、ストレスによって習慣行動を再開する衝動が起こる、この衝動は強力でほかの考えをすべて凌駕する

貧困はお金だけの問題ではなく、社会的、経済的、感情的、生理的、政治的、文化的なちからからなる重力場

力を持つのは多数派のニーズに沿った筋書き
反対意見は計画に水をさす、前進を妨げる、全体像を理解していない、建設的でない、と言われる

人がドラッグに病みつきになるのは、やめることが心を砕かれるようなつらい経験だからだ、中毒になる前ですら

自分の不安やストレスから解放されたらどんな人間になれるのか、
自分では大丈夫と思っていても、はるかに危険な場所に踏み入れてしまう
自分たちは賃金奴隷の流れに果敢に逆らう常識に縛られない反逆者なのだという幻想、本当は歩く屍なことに気づいていない

うまくいかないことで他人責めるのをやめたとき、ようやく自分の人生はよくなり始めた

ストレスが個人の様々な部分に影響をあたえ、個人が家族やコミュニティに影響をあたえ、さらに社会や環境に影響する

自分が傷ついたことだけを見ていて、人を傷つけたことは目に見えていなかった、不当な扱いをうけたことしか見えていなくて、自分が不当に人を扱ったことは見えていなかった

われわれの人生が短いのではない、その多くを浪費しているだけなのだ、セネカ

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