狭さの美学
タイトルが面白そうで借りてみた。もっと建築学的な内容を期待してた。
広さは
必要な広さと、欲望的な広さ
消費欲、所有欲、独占欲
仕事のための狭さ
集中できる
榎と綽名
あだ名の元となっている榎を切っても切り株が、切り株がを抜けばその跡があだ名となつてしまった。
自分の希望と関係なく、世間が呼びやすいあだ名をつける。深い理由などないようで、実は本質をついている。
内面や行動が空疎なら、安易な名前でしか呼ばれない。
かたちにこだわらない、弱さを見せられるのが本当の強さ。強さをもたない人間はかたちにおいて強がってみせる。
用なき所
どのような機能にも従属しない空間
何もしないボンヤリできる空間
余白のような場所
北向の窓:一日中安定した光が入る
障子からの採光による美的な効果
部屋に入る光の強さや角度
露地の落ち葉:残らず掃いてしまっては味わいがない。一度きれいに掃除して、その後に散り落ちる葉はそのままに。
自然と人工のさじ加減
持ち物を最小限にとどめることで、自分らしく生きることができ、清清しい解放感がある
狭さ
どうしようもない事情と同時に、創意工夫の成果としての心地良さ
書斎や仕事部屋の狭さ
他人には乱雑でも本人には意味がある。乱雑にしておけるという自由がある。
白洲正子
骨董は、わかってしまったら、もう持っている必要はない。
美を学び終えたら、自分のなかに学んだ美意識が残ればよい
ベンチ、置かれている場所によって目的や意味、歴史に違いがある
狭さ
無駄の排除、最小限のコスト、自分の意識の届く範囲、制限のなかの自由、他人との境界、自分事への集中、
創意工夫や時間経過の結果として効率的で居心地良い
四畳半
曜変天目茶碗
小さな風景からの学び 乾久美子
小屋の肖像 中里和人