海外でデザインを仕事にする
海外で仕事をしている15人のデザイナーさんの体験記。以前に受けたCGスクール主催のセミナーで、入学前から海外で仕事をするためのノウハウみたいなことまで教えていたことに衝撃を受けて読んでみた。
鈴木元
パナソニックからロンドンの大学へ
デザインの理想の解答のようなものは一切与えられない。実験し、失敗し、悩み抜いてなんとか自分自身の答えを見つける
情報ではなく皮膚を介した記憶
体に染み込んだ記憶は、あるとき直感を孵化させる
一目で良いと思わせるデザイン
言葉に頼らないデザイン
森山茜
大学後、興味のあったオランダのデザイン事務所へインターン、
海外にいると自分がマイノリティであることを意識しやすい。
当たり前に思っていることが、そうでないらしいと気づく
青木翔平
大学院後、語学留学で渡仏、途上国支援活動でガーナへ
途上国のような厳しい環境でもの作りを行うには工夫が必要
福定良祐
シャープからミラノのデザイン学校
最後まで根気よく作業に取り組む忍耐力
年齢も立場も関係なく物を言い合える分、自分の意見を強く主張する必要がある
川島高
はじめての渡米で刺激を受け海外留学
英語の電話面接は難しい
困難な局面を四苦八苦しながらこなしていくことで、自然と経験値としての点は大きくなり、太い線で結ばれていった。
未来を見て点と点を結ぶことは出来ない。過去を振り返って、初めて点は線で結ばれる。目の前ねあるその点が、いつか繋がる。
徳島泰
ベンチャーからフィリピン
良い製品のために誰かが過酷な環境で働かなければならないとしたら
途上国向けと謳いつつ、実際には役にたたない製品
文字が読めず、長さの単位も解らない。図面や資料では解らない
先進国が途上国に提供するよりも、彼らが考え作れるように
感想
海外の就職で必要なもの。ポートフォリオ、インタビュー(面接)、ビザ、自分の主張・意見、タイミング運、奨学金、給付金、奨励金などの制度など。
無計画に海外に飛び出していく方が多いように思うけど、そういう勢いが必要なのかも。