時間層II

2002年3月1日から5月19日まで、東京都写真美術館で開催された映像に関する展覧会『映像体験ミュージアム』がありました。

当時ここで見た岩井俊雄さん(メディアアーティスト)の『時間層II』という作品が非常に印象的で、会場の隅に設置されたその場所からなかなか去り難かったものです。

この作品を上手く説明できる自信がないのですが、誤解を覚悟で簡単に説明すると

「踊りを踊る人」をパラパラマンガのようにコマ割した絵にして、それを切り出します。
その人型の紙を、円盤上に内から外へ何層かに分けてグルリと立たせて配置する。
円盤を回転させて照明を明滅させると、切り出した絵が円盤上で踊って見えるというものです。

その動きは、円周上を内から外へ向って踊りながら移動したり、その場で回転しているように見えたり、「コマ割」と「配置」と「明滅の間隔」など、それぞれの関係から複雑で面白い動きを見せてくれます。(やっぱり見ないとわからないだろうな)

最近まったく展覧会にも行けませんが、こういう印象的な作品と出会える機会が欲しいです。

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