日本のおしゃれ展

松屋銀座にて開催中の『日本のおしゃれ展』に行ってきました。

着物の展覧会ということで、客層も女性大半で年齢層も外角高め。でも着物って綺麗ですね。生地の美しさと、柄の美しさが相まって、一服の絵画をまとっているようです。

以前、別の展覧会で観たことがある絵で印象に残っているのがあります。着物を着た女性の絵なのですが、その女性の着物というのが黒地で、鯉が絡み合うように泳ぐという図柄の絵。まるで、その女性の体のなかを鯉が泳いでいるみたいで、とても綺麗で印象に残ってます。

染める時にできるグラデーションや日本独特の色の美しさなど、もっと着物を見られる機会が欲しいです。

この展覧会の解説で知ったのですが、昔の女性の美しい黒髪を表現する言葉として“緑の黒髪”“烏の濡羽色(カラスのぬればいろ)”という言葉があったそうです。

私はこの「烏の濡羽色」という表現がとても気に入りました。日本人の色の表現はとても繊細で、「四十八茶百鼠(しじゅうはっちゃひゃくねずみ)」といわれるほど茶色、灰色には識別されているそうです。

これは、江戸時代に町民や商人などが紫や黄など高貴な色を使えなかったため、茶や灰の色味を工夫して作り出し、“粋(いき)”とよばれるオシャレを楽しんだからです。

それほどだからこそ、黒にもこんな表現があるのでしょうね。

私は職業柄ついWEBセーフティーカラーという物を気にしてしまいますが、ディスプレイの色の再現も向上した今、こうした色の微妙な差にももっと気を使いたいと思います。

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