『僕の初恋をキミに捧ぐ』ができるまで
秋葉原のデジタルハリウッドへ映画『僕の初恋をキミに捧ぐ』の製作裏話を聞いてきました。
特に企画書、キャスティング、予算の話が面白かったです。
1.『僕の初恋をキミに捧ぐ』の企画書
実際の企画書を見せていただきました。
原作の発行部数、受賞歴など数字的な説明があり、原作の概要とキモを簡潔に紹介。
予算、制作スケジュールなどもあります。
また表紙にマンガのイラストを入れるなど、読んでもらえる工夫が必要。
改めて、どんな企画書も必要なことって同じなんだなと思いました。
2.『僕の初恋をキミに捧ぐ』のキャスティング
主役の井上真央さん、岡田将生さんに決まった理由もなるほどと思いました。
・井上さんの場合、年齢的に高校生役は無理があるが、コアターゲット層の10代~20代の女性だけでなく、30代にも共感される役者を選んだ。
・日テレ&東宝の配給ということもありメジャー感のある役者を起用したかった。
・相手役の岡田将生さんには井上真央さんがメジャーな分、まだ露出が少なくこれからの活躍を期待できる新人にした。
井上真央さんの撮影中のエピソード
本来は井上さんも社交的なほうでないのに、相手役の岡田将生さんに積極的に声をかけて、年齢やキャリアの差を埋めるよう動いてくれた。(こうしたコミュニケーションが作品の空気にも反映される)
3.『僕の初恋をキミに捧ぐ』の予算・収支
何をするにもお金がかかります。大きなプロジェクトになると「これだけ儲かりますよ」という概算を出さないとお金が集まらず、何もできないということで、こじつけでも逆算でもいいから立てないといけないそうです。プロデューサー曰く「なくてもいいんだけど」
スクリーンやブラウン管(今や液晶?)の向こうの世界の話も製作者から聞くと身近な感じがしました。