モーターサイクル・ダイアリーズ

その無鉄砲な旅は、青年の人生を大きく変えたのかもしれない。

医大生のエルネストは親友のアルベルトとオンボロバイク「ポデローサ号」で南米縦断の旅に出た。喘息を患っていながら、お金も、頼るあてもない旅先では、当然のように困難に出会う。誠実なエルネストと、要領のいいアルベルトはしばしば衝突もするが、大自然に触れ、様々な人と触れ合い、それぞれの“国”を渡り歩くうちに、医師として人々の役に立ちたいという思いは、より大きなものへと膨らんでいった。

この物語は冒頭にある通りの内容だった。“これは偉業を成し遂げた物語ではない。同じ大志と夢を持った二つの人生が、しばし併走したものがたりである。”

映画は旅の終わり、アルベルトとの別れで終わるが、エルネストは後に革命家、チェ・ゲバラとして名を残すことになる。

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