建学の精神

東京造形大学2013年度入学式での諏訪学長による式辞が素晴らしいと評判で読んでみました。

学長自身が同校の卒業生で、その経験を元に語られた内容です。入学したものの、大学という閉ざされた世界よりも社会での活動にのめりこみ、また大学に戻ってきたとき、社会で学ぶことと大学で学ぶことの違いに気づき、大学で学ぶ意味、社会に対する大学の存在意義、などについて語られてます。

たとえば、大学に入学した当初は
“大学の授業で制作される映画は、大学という小さな世界の中の出来事でしかなく、厳しい現実社会の批評に曝されることもない、何か生温い遊戯のように思えたのです。”

といったことが復学してみると
“授業に出ると、現場では必要とはされなかった、理論や哲学が、単に知識を増やすためにあるのではなく、自分が自分で考えること、つまり人間の自由を追求する営みであることも、おぼろげに理解できました。”

と語っています。この箇所だけではよくわからないかもしれませんが、大学だけでなく、学ぶことの意味を示してくれてます。

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